【東北】寒空のもと、紅葉で彩られた鳥海山で日帰り登山を楽しんできました。

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2024年10月9日、紅葉適期であろう東北地方の鳥海山(ちょうかいさん)に鉾立登山口から登ってきました。

今回の鳥海山登山は、自身初の長期東北遠征の記念すべき1座目。数日前の天気予報では晴れ予報でしたが、直前に高曇りの予報に・・。鉾立駐車場の車内では若干の迷いがあったものの、えぇい、ままよ!ということで突撃してきました。

鉾立からの鳥海山登山は登りやすく、結果的に眺望に恵まれて楽しい経験になりました。

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鳥海山の概要

鳥海山(ちょうかいさん)は、日本の東北地方に位置する活火山で、山形県と秋田県の県境にあります。標高は2,236mで、東北地方では燧ヶ岳に次ぐ2番目の高さを誇る山です。ちなみに山形県内では最高峰となります。その美しい形から「出羽富士(でわふじ)」だったり「庄内富士(しょうないふじ)」とも称されています。

鳥海山は、古くから噴火を繰り返してきた活火山。死と再生の象徴として、古くから信仰の対象とされていたようで、山頂付近には大物忌神社、山麓の酒田市には小物忌神社が建立されています。また、鳥海山の外輪山には文珠岳や伏拝岳など、修験道の行場だった名残が今も残っています。

秋を通り越して冬の色味だった鳥海山 / クレさんの七高山(山形県)伏拝岳行者岳(山形県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ

今回の鳥海山登山には、鉾立ルート(象潟口)を使用しました。登山口は鳥海ブルーラインの鉾立駐車場で、ここから山頂までのコースタイムは往復で概ね8時間程度。5合目から登り始められるのがありがたい。例年だと鉾立山荘が9月末頃まで営業しているようです。

鳥海湖付近まではある程度石畳が整備されているので観光目的でも来れないことも無さそうですが、鳥海山の山頂付近は岩場なので岩登りがあり、本格的な登山となります。

寝ぼけ眼で鉾立から鳥海山を目指して

慣れない車中泊で身体の節々が痛い。周りの方々は皆、鳥海山に向けて出発したようです。

というわけで、おはようございます。東北遠征3日目の朝です。

連日の雨がようやく止みました。

買いだめしてあったパンを胃に流し込み、6時過ぎに登山開始。予報通り空は高曇りですが、遠く日本海方面は青空が覗いているため、まぁ及第点でしょう。

気を強く持って進みます。

気温は10℃前後。今回の鳥海山登山ではメリノのプルオーバーにursusのインサレーションで丁度良く過ごせました。Alpha directバンザイです。

それはさておき、登山口の鉾立から賽の河原まで、まずは緩やかな上り。舗装されていた道はいつの間にか石畳へ。これでも普通の登山道と比べると歩きやすいのでとても助かります。肝心の紅葉は、自分が登った時期はちょうどこの賽の河原付近の紅葉が最盛期で、鳥海山や外輪山近辺はすでに落葉気味。

冬の様相でした。

賽の河原を経て御浜にたどり着く頃には左側に山腹の紅葉や、遠くの稲倉岳までの稜線が良く見え、右側には鳥海湖が。もとは火口だったそうで、ロマンを感じざるを得ない。蔵王のお釜に比べると些か小ぶりですけれどね。

この先も石段が続いて、外輪山と千蛇谷との分岐。

今回はお腹の調子を考慮して、御室小屋のトイレが近い千蛇谷方面から登ることにしました。千蛇谷は雪渓が残る事が多く、長い期間山スキーが楽しめるそうですが、この時期なので雪渓の気配すらなし。千蛇谷までの下りは急勾配で気を遣いました。

千蛇谷からは鳥海山山頂方面はもちろん、外輪山の地層を眺めるには好適地。地形的に音がよく響くので、手を叩くなりして、一人奇行を繰り広げていました。鳥海山の山頂までは御室小屋まで緩やかな登りが続き、登りやすかったですね。

この辺りからお腹の調子も元通りになったので、心身ともにベストコンディションでした。

日帰りの軽装備も相まって、足取り軽やかな鳥海山登山。

そのフィナーレは御室小屋から山頂までの岩登りとその後に待ち構えている下りでしょうか。今まで登ってはずの鳥海山、山だったはずなのにいつの間にか目指す頂が岩の塊に成り果てます。

ペンキがあるためルートミスは無いと信じたいですが、ワンミスで怪我につながるのでこの辺は要注意。

というわけで9時過ぎに鳥海山山頂に到着!相変わらず空模様はどんよりとしていましたが、庄内平野方面はくっきり見えていたので、まぁ良しとしましょう。

天気が良ければ月山方面も見えるようですが、内陸方面は雲がかかっていたりで何とも同定できません。山頂でのんびりパンでも齧ろうかと思っていましたが、停滞すると思いの外冷えたので、このまま外輪山の一つ、七高山に登って下山することに。

鳥海山へ登頂後、外輪山を辿って鉾立へ下山

外輪山までは一度下って、登り返します。こちらも足場が悪く要注意。外輪山まで行かない場合でも、外輪山方面から御室小屋へ下れるルートがあります。

登り返しはいつだって辛いなーと思いながらも七高山に着きました。ここから見えている、ひときわ高いあの山は一体何山なんでしょう。

外輪山からの下りは所々でザレているので気をつかいます。

ただ下りで最も辛かったのは、弥陀ヶ原から御浜までの登り返しでした。石畳だろうと登りはいつだって辛い。

鳥海湖周辺を歩くルートを辿っても良かったんですが、なんせ高曇りだったのでパス。13時過ぎには鉾立駐車場に下山。売店でバッジとコーラを入手し、今回の鳥海山登山は無事に終了。

鳥海山下山後の温泉に選ばれたのは「あぽん西浜」でした

鳥海山から下山後は、そのまま翌日の月山登山に備えてレンタカーに山形方面へ移動。下山後の温泉は鳥海温泉保養センターあぽんの湯へ。

前評判はそこそこ良かったですが、男湯に限っては地元民が好き好きに過ごしていたり、湯量も湯温も安定しておらず、個人的にはあんまり。

駐車場の圧倒的軽トラ率には山形の長閑さを感じられて良きでした。道中も8割型が田んぼでとても良い。

入浴料400円というのは助かります!

入浴後は翌日の月山登山に向けて、山形県の道の駅にしかわへ移動しました。トイレも綺麗かつこちらの温泉は350円でめちゃくちゃキレイでとても良かったです。食堂のメニューも物産館の品揃えもよく、滞在していて楽しかったです。

かろうじて眺望も得られた、鳥海山登山のまとめ

というわけで、東北登山遠征1座目の鳥海山の登山は無事に終了。青空の下の大展望!とまではいきませんでしたが、概ね景色も良かったので遠征の甲斐があったなぁと思います。

紅葉だけでなく高山植物の宝庫として名高い鳥海山、またいずれ訪れたいところ。その時はぜひ山麓から鳥海山を眺め、富士の名を関する理由を体感してみたいものです。

ではでは。

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