【北アルプス】紅葉で染まりつつある立山三山にて、テント泊縦走をしてきました。

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2026年9月中旬、富山県の立山にて雷鳥沢にテントを張り、1泊2日の日程で立山三山を縦走してきました。

なかなか敢行できずでしたが、今回ようやく実現した立山三山巡り。紅葉で染まり始めた山を愛でつつ、天候にも恵まれた満足感の高い登山となりました。

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富山の名峰、立山と立山三山

立山は富山県にある標高3,000m級の山々からなる連峰およびその周辺の山岳エリア。

一般的に主峰とされる立山は、雄山・大汝山・富士ノ折立の3峰の総称で、最高峰は大汝山で標高は3015m。

そして今回周遊した立山三山は、室堂や雷鳥沢をぐるっと取り囲むように鎮座している浄土山(2831m)・立山(3015m)・別山(2874m)を指します。

立山信仰が栄えていた往時、山麓の岩峅寺・芦峅寺に宿泊し、常願寺川を遡行し入山。弥陀ヶ原を経てこの三山へ登拝する「三山かけ」という極楽禅定が盛んに行われていたそう。浄土山を過去、雄山を現在、別山を未来に見立てる信仰は今も伝えられています。

これを知ったのがいつだったか失念しましたが、いつか立山三山を縦走するなら「三山かけ」の順序を辿りたいと思っていました。

今回辿った立山三山縦走コース

今回は室堂を起点に浄土山から別山へ辿る、古くの三山かけ通りのコース(反時計回り)で縦走しました。理由としては

  • 混雑する前に中核の雄山神社に参拝できる
  • 行程の後半が下り基調になる
  • 起点となる雷鳥沢を眺めながら歩ける

などなど。

逆に別山から巡る時計回りの場合、三山かけコースと比較して早い時間に剱岳が見える稜線まで上がることができ、ガスに巻かれていない剱岳の勇姿やモルゲンロートに染まる劔岳が見られる可能性が高まります。

紅葉ぼちぼちの立山三山縦走 / クレさんの別山・立山(雄山)・浄土山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

弥陀ヶ原までは雲の中。

寝坊の恐怖に怯きったまま始発電車に乗り込んで、サンダーバード、北陸新幹線、富山地方鉄道、立山黒部アルペンルートと乗り継いで室堂に辿り着いたのは13時前のこと。

家を出てからずっと曇天で、富山に到着してからもなお曇り。

晴れるという予報はなんだったんだ。そもそも天気予報とは一体何なんだと、登山中に感じがちな不満に苛まれつつ、富山駅のアルペンルートライブカメラを見た時の室堂の快晴具合に衝撃。

なんと晴れている。

どうやら今現在、ほとんどの人は雲の下にいるようで、美女平を超えて弥陀ヶ原付近までもほとんどが雲の中。美女平から室堂までのバスでは小雨もぱらつくタイミングもあるなど、立山曼荼羅よろしくちょっとした地獄を思わせました。

個人的に立山黒部アルペンルートで最も好きな区間は、弥陀ヶ原付近から見えてくる大日岳の山並みなんですが、標高が上がるにつれて、峰々が顕になってくる様は圧巻。そんなこんなで室堂にたどり着いて、晴れて自分も晴天を手に入れました。所々雲が湧いてはいましたが、時間的には上々の晴れ具合。

テンションが上がった結果、何故か室堂バスターミナルで肉まんを買って、室堂から雷鳥沢キャンプ場を目指します。

室堂から雷鳥沢までは下り基調、そしてそのほとんどが階段で、要所要所に温泉や宿泊施設、それに付属して喫茶やトイレもあるというイージーモード。その反動で帰りは中々に辛いんですけれど、手軽に立山三山をはじめ大日岳や地獄谷を眺めながら歩くことができるという点において、雷鳥沢までのルートは非常に魅力的だと思います。

室堂から1時間かからずで雷鳥沢まで降りてきました。

この日は寝不足もあったため、特段登山もせずのんびり。

良さげな場所を物色、早々にテントを張り、数年ぶりに訪れる雷鳥沢を散歩。展望良く、トイレは水洗、水も使い放題、少し歩けば売店と温泉もあるという、素晴らしいロケーション。ガスに巻かれる時間こそありましたが、概ね風も穏やかで過ごしやすい1日でした。ご近所テントのおじさま方と団欒しつつ、20時ごろには入眠。頂いたコーヒーのおかげで3度ほどトイレで目が覚めました。

久々にsea to summitの半自立式テントを張りましたが、一人用としては居住性が高く、相変わらず快適。そして今回から新しく導入したインフレータブルマットの寝心地がすこぶる良く、テント泊を始めて以来、ようやくぐっすり眠ることができました。

紅葉で染まりつつある山肌と青空を楽しむ立山三山縦走

自分がテントを張り終えてしばらくした時からキャンプ場を賑わせていた高校生の団体(きっと山岳部)の早起きに巻き込まれ、2時30分ごろに起床。しかし熟眠感のおかげで体調も良好。

のんびり立山三山を巡りたかったので、そのままのんびり準備をはじめまして、4時過ぎから登山開始。夜も明けきらぬ中、別山方面、雄山方面、浄土山方面それぞれにヘッドライトの灯りが見えて、何と無く心強く感じます。

雷鳥沢から室堂まで戻り、用を足してからは気を取り直して浄土山方面に向かいます。今回の立山三山で最も急登だと感じたのは、個人的に室堂から浄土山の間。一瞬でしたが、攀じ登る箇所もありました。

日の出までに山頂に到着するのは難しそうだったので一旦展望台へ。道中は久々の雷鳥との嬉しい邂逅もありましたが、時間帯と鳴き声的にぎょっとさせられました。

展望台からは薬師岳や五色ヶ原方面の展望。

いずれ室堂から折立までの縦走もしてみたいと思いながら、改めて浄土山方面を目指します。なお、今回の立山三山で最も急登だと感じたのは個人的に室堂から浄土山の間。一瞬でしたが、攀じ登る箇所もありました。

というわけで浄土山から少し歩いて、雄山との分岐に到着。ここに立つのは五色ヶ原山荘に宿泊した以来。

これから辿る立山の稜線と、その先に聳える立山。そして南方面にはなおも五色ヶ原と、その先の薬師岳や笠ヶ岳、そして槍ヶ岳。あいにく雄山は逆光ですが、浄土山から見る雄山は雄大で、お気に入りの雄山ビュースポットです。

せっかくここまで登りましたが、雄山に登るためには一ノ越まで降りねばなりません。そして一ノ越から雄山頂上まではひたすら登り。登山道自体は何てことないのですが、今回の立山三山縦走では一番の登りで、辛く感じたポイントでした。一体年間で何人が登るんでしょう。

過去登った時に比べると登り・下りのペイントが分かりやすくなったように思います。今や国内外を問わず、多くの登山客が訪れていることが垣間見えます。

時間帯的に混雑に巻き込まれることもなく、無事に雄山神社に到着。当初は少し休憩してから縦走を再開する予定でしたが、折角これだけ天気の良い日に来たのだから、急ぐ必要も無いだろうと思いまして、7時20分ごろから始まった祈祷に参加することに。

素性も国籍も知らぬ人が集まって、標高3000mの青空の下で万歳三唱。とても清々しい気持ちになってしまって、おみくじを引いてみると大吉。これは年甲斐もなく喜ばしかったです。

色々と頑張らねばなりません。

この先は大汝山、富士ノ折立と短いスパンで立山の峰々を辿る登山。難所らしい難所はありませんが、一ノ越から雄山までの登山道に比べると岩を攀じ登る箇所もあり、登山初心者には安易にお勧めできない雰囲気になってきます。

大汝山、そして富士ノ折立と辿って行きますが、なおも素晴らしい展望。

このあたりは大した標高差もなく体力的には幾らか優しいですが、富士ノ折立は少々急峻な岩登り。高度感もそこそこあるので、苦手な方はパスしてしまっても良いポイント。そして補給ポイントは大汝山休憩所以降、しばらく無いのでこちらも注意。

日が照って暑いと思いきや、風吹けば涼しい、まさに登山にうってつけの高山の9月中旬。とても気持ちが良い。これは何度だって歩きたくなるルートです。今度は別山から浄土山まで歩くのも良いかもしれません。

真砂岳を超えて別山までの登りが、今回のルート最後の登り。

別山から剱岳の展望を楽しみみくりが池温泉へ。

というわけで無事に別山に登頂。今回の立山三山縦走では、この別山が最後のピークです。そして別山からは剱御前小舎を経て雷鳥沢まで下り。

このあたりは特段難所もなく、辿ってきた立山や浄土山、後立山連峰を眺めつつ歩きます。時刻は11時頃で、立山方面はガスに巻かれる時間もありましたが、密かに楽しみにしていた劔岳の大展望は健在。

今回の劔岳は所々秋めいていて、非常に良い。

今回の立山三山縦走は、きっと劔岳を見るためのものだったんだと思う位に良かったです。

それにしても劔岳は岩と雪の殿堂と称される通り、相変わらず猛々しい。何年か前に登頂済みなんですが、一体どこから登ったのか皆目見当がつきません。

まさに地獄。

とまあ取り留めもない考え事もしつつ、結局30分ほど別山から剱御前小舎周辺に滞在していましたが、ずっと眺めているわけにもいかないので、眼下の雷鳥沢へ下山。変わらない景色なのに度々足を留めつつ写真を撮るなどし、一時間ほどで雷鳥沢に戻ってきました。翌日から始まるシルバーウィークに先駆けて、ちらほらとテントも増えてきていました。

人が増えるに連れて、色々と野暮な出来事も増えているのは気になりますが、適度に賑わっている山というのは悪くないもんだと思います。

1時間ほど小腹を満たしたり、なおも景色を楽しんでいると、思いの外遅くなってしまったので、テントを撤収。いつものみくりが池温泉にて汗を流しました。それにしてもみくりが池温泉は本当にロケーション良好で喫茶も食事も品揃え豊富で快適。

ちなみにミクリガ池は立山信仰では地獄の一つとも、神の御厨(みくり)とも捉えられていたようで、立山信仰でも重要な池であったようす。

充実した1泊2日であった立山三山縦走。

というわけで富山駅まで戻りまして、今回の立山三山縦走は終了。

SW前の金晩ということで、富山駅内のめぼしい飲食店は軒並み長蛇の列。お陰様で空腹感を満たすだけの食事にはなってしまいましたが、これもまた終わってみると良い思い出。

次回立山に訪れる際は、今回の逆ルートか、はたまた称名滝からの大日岳か、室堂から新穂高を目指すか。地図を眺めたり、撮った写真を見つつ、いつ実現するか分からぬ登山に思いを馳せまして。清々しい余韻に包まれながらの帰阪でした。

紅葉の色づきとしては見頃前でしたが、天気も良く、久々の北アルプス登山としては今回の立山三山縦走は申し分ないものでした。

ではでは。

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