2025年の7月下旬ごろ、八ヶ岳の北端にある蓼科山に登ってきました。
毎夏恒例の家族登山です。
蓼科山は日本百名山の一つ。麓から見た感じだと八ヶ岳を構成する一座に見えなくもないのですが、なんでか八ヶ岳(赤岳)とは別の山としてカウントされています。ゆったりとした山容の反面、登山道は荒々しい岩場を超えて行く箇所もあり、日頃登山をしない母にとっては今回の蓼科山登山もまた、少々きつかっただろうと思われました。
今回の蓼科山登山で辿ったルート
蓼科山山頂へは主に6つのルートがありますが、今回は1番歩行距離が少ない(距離4.6km、標高差627m)七号目登山口駐車場を利用しピストン。
登頂後は蓼科山頂上ヒュッテにてしばらくランチ休憩し、元来た道を戻りました。
予報一転、晴れ模様の蓼科山 / クレさんの蓼科山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
遂に蓼科山へ
ここ数年は登山や観光など、家族で長野県に来るたびしょっちゅう八ヶ岳周辺に訪れていて、見る度に綺麗な諏訪富士らしさを呈していた蓼科山。
「たてしな」なんて登山をしているか、このあたりに馴染みがないと中々読めない山名です。蓼科山は元々、飯盛山だったり高井山とも呼ばれていたそうですが「たてしな」の由来は現時点では分からないんだとか。元々は立科だったとか、蓼科だったとか、何にせよ詳しいことはわかりません。
それはともかく、元々幼少期をこの辺で過ごしていたこともあって、蓼科山は八ヶ岳と同様、ほかの山々とは違う、特別な親近感があります。
そんな蓼科山にいつか登りたいな、いつ登ろうかな。百名山の締めくくりにどうかな。なんて思っていたら、結構な年数が経ってしまっていて、このままでは当分登れなくなるぞ。と思い、とりあえず家族と登ることにしました。締めくくりはまた別の山で・・。
大阪から車を走らせて、7号目登山口に到着したのは11時頃。
登山をするにはやや遅い時間のような気もしますが、登山自体さほど時間もかからないので良いことにします。





序盤こそ緩やかに感じていた登山道は徐々に傾斜を増してきて、ひごろ車移動かつ登山習慣が無い母の休憩の頻度も増加の一途。妹と共に母を案じつつ、蓼科山荘の手前にある天狗の露地でしばらく休憩。母の息が整うのを待ちつつ、こうして家族三人で山に登れる機会も、徐々に減っていくんだろうなとぼんやり考えていました。
梅雨明け前で平日ということもあってか、他の登山者とのすれ違いも少なく、静かな登山でした。
天狗の露地から相変わらず続く登りが一段落したところで、蓼科山荘に到着。人気こそ少なかったものの、山荘の前にはテントが張られ、登山バッジだとかバンダナだとかストラップだとか、魅力的なものが並んでいました。



蓼科山荘に着いたときまでは晴れ間も見られたものの、この日の予報は元々雨。
ちらほらと分厚い雲も見えてきたので、蓼科山荘での休憩はさっさと済ませて、とりあえず山頂を目指そうということになりました。蓼科山へ七合目登山口から登る場合、蓼科山荘からの岩場がネックだと思っていて、雨でも降ろうものなら、それはもうハイキングではなく登山になり得ると言いましょうか・・。登りはともかく下りは少々気を遣う、大きな岩を超えていく岩場が続きます。





無事に山頂までたどり着いたものの、丁度山頂付近は雲の中に入ったようで、肝心の展望は得られず。
当初は蓼科神社の奥宮への参拝も考えていましたが、体力やら空模様を鑑みると、今回はパス。何なら小雨もちらつくようになってきたので、しばらく蓼科山頂ヒュッテで軽食を食べつつ休憩することに。
蓼科山頂ヒュッテのお土産・グッズはどれも魅力的で、ついお財布の紐が緩みそうになりましたが、そのへんは二人に任せて、自分はバッジのみ購入。おでんやちゃんぽんを飲み干す頃には小雨も止んでくれたので、もと来た道を下山し、初夏の家族登山は終了。
下山後は女神湖のほとりにあるAMBIENT蓼科に一泊。高原リゾートのホテル特有の香りに癒やされつつ、のんびり滞在しました。
毎年恒例の家族登山は果たして?
妻の妊娠、そして出産に伴って、毎夏の恒例行事となっていた家族登山は、今回の蓼科山登山、そして北アルプスの縦走(妹と)が最後になる予定でしたが、諸般の事情により、この蓼科山登山で一旦フィナーレを飾ることになりました。
登山自体は楽しかったのですけれど、山への没入感という面では、どこか不完全燃焼感が否めません。
とほほ。
思い入れのある蓼科山。次回登るときは八ヶ岳全山縦走のフィナーレ、もしくはスタートとして繋いで歩きたいものです。
では。

